iCloudに広がった障害、複数のサービスに影響
本日、Appleのクラウドサービス「iCloud」で大規模な障害が発生し、多数のユーザーが「Down Detector」に問題を報告するなど、PhotosやiMessageなど複数のサービスにアクセスできない状況となった。障害の発生は米国西海岸時間で午前11時30分(東部時間 午後2時30分)頃に始まり、約5時間にわたって続いた。
影響を受けた主なサービスと状況
Appleの公式システム状況ページによると、障害が確認されたのは「iCloud Webアプリ」「iWork for iCloud」「Find My」「Photos」など。特に「Photos」や「iCloud Mail」、「iCloud Calendar」などの日常的に使用されるサービスが影響を受け、多くのユーザーに混乱をもたらした。
TechRadarによれば、障害発生から1時間後の東部時間午後3時35分頃には、報告数が1,000件近くまで増加した。その後、報告件数は徐々に減少し、Appleのシステム状況ページが完全に「緑」に戻ったのは、西海岸時間午後4時15分(東部時間午後7時15分)頃だった。
Appleが障害の解消を報告、各サービスが復旧へ
Appleは公式に、午後2時36分から始まった「iCloud Webアプリ(iCloud.com)」および「iWork for iCloud」の障害が解消されたことを発表。また、「iCloudアカウントとサインイン」「iCloudカレンダー」「iCloud連絡先」「iCloudメール」「iCloudストレージのアップグレード」「Photos」も、すべて復旧したと報告している。
一部のユーザーには、サインアウトして再ログインすることで問題が解消されるケースもあるとみられ、Appleはその対応を推奨している。
障害の詳細と現在の状態
今回影響を受けたサービスは以下の通り:
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iCloudアカウントとサインイン:問題発生
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iCloudカレンダー:問題発生
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iCloud連絡先:問題発生
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iCloudメール:問題発生
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iCloudストレージのアップグレード:問題発生
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iCloud Webアプリ(iCloud.com):障害
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iWork for iCloud:障害
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Photos:問題発生
Appleからの正式な説明は未だなし
Tom’s Guideおよび他のメディアは、障害の詳細や回避方法についてAppleに問い合わせを行っているが、記事執筆時点では公式なコメントは発表されていない。今後、原因や再発防止策についての説明が期待される。
今後もAppleのシステム状況ページや関連メディアの報道に注目が集まりそうだ。ユーザーとしては、同様の事態に備え、定期的なデータのバックアップや代替手段の準備が求められるだろう。