JBLは2025年向けに、人気のサウンドバーシリーズを大幅にアップグレードし、よりパワフルな音響体験を提供すると発表した。今回の刷新では、取り外し可能なサテライトスピーカーという便利な特徴はそのままに、各モデルの性能が強化されている。

シリーズの中心となる「Bar 1000 MK2」は、従来の設計を維持しつつ、最大出力が960ワットに引き上げられ、7.1.4チャンネル構成でより臨場感のあるサウンドを実現している。両端に取り付けられたスピーカーは取り外して使用でき、テレビから離れても音楽や映画を楽しむことが可能。バッテリーは最大10時間の連続使用ができ、本体に戻すことで簡単に充電できる仕組みとなっている。

Bar 1000 MK2は、上方向に音を出す4基のスピーカードライバーにより、Dolby Atmosに完全対応。また、DTS:X 3DサラウンドサウンドとJBL独自のMultiBeam 3.0にも対応しており、あらゆる方向から包み込まれるような音響を体験できる。さらに「PureVoice 2.0」により、シーンに応じて自動で会話音量を調整。アクションシーンから会話シーンへと移行する際にも、音量調整の手間が省ける。

接続面では、BluetoothやWi-Fiはもちろん、AirPlay 2やSpotify Connectとの互換性も確保されており、複数のプラットフォームからのストリーミング再生が可能となっている。

このほか、同様に取り外し可能なスピーカーを備えた「Bar 700 MK2」も登場。ただしこちらはDolby Atmosの仮想再生のみ対応で、完全な再現は不可となっている。「Bar 500 MK2」と「Bar 300 MK2」もラインナップに含まれるが、どちらもDolby Atmosや、夜間向けに大音量を自動で抑制する「ナイトリスニングモード」には対応していない。さらに、「Bar 300 MK2」はサブウーファーを搭載していない点にも注意が必要だ。

発売スケジュールとしては、まず今月中に「Bar 1000 MK2」が1,199ドルで店頭に並ぶ予定。その後、「Bar 700 MK2」(899ドル)、「Bar 500 MK2」(649ドル)、「Bar 300 MK2」(449ドル)が順次発売される。

なお、JBLサウンドバーの中で最も高価となるのは、今秋に登場予定の「Bar 1300X」の後継モデル。11.1.4チャンネル構成で、価格は1,699ドルから。こちらも取り外し可能なスピーカーを備えており、独立したBluetoothスピーカーとしても利用可能だという。

JBLは今回の刷新によって、家庭用オーディオ市場での競争力をさらに高め、あらゆるニーズに対応する製品群を展開していく方針を示している。