One UI 8 Watchの提供開始

サムスン電子は、「Galaxy Watch Ultra」に最新の「One UI 8 Watch」アップデートの提供を開始しました。このアップデートは、健康管理機能の強化とインターフェースの刷新が特徴で、重要な情報がこれまで以上に分かりやすく表示されるよう設計されています。なお、同社の最新モデル「Galaxy Watch 8」シリーズ(Watch 8およびWatch 8 Classic)には、既に本アップデートがプリインストールされています。7月9日に開催されたGalaxy Unpackedイベントでは、「Galaxy Watch Ultra」の新色「チタニウムブルー」も発表されており、新しいUIを搭載した形で提供されます。

健康・フィットネス機能の進化

One UI 8 Watchでは、健康とフィットネス分野においても数多くの新機能が追加されました。主なポイントは以下の通りです。

  • 抗酸化指数
    「BioActive Sensor」により、ユーザーのカロテノイドレベルを約5秒で測定し、抗酸化力を推定します。

  • ベッドタイムガイダンス
    3日間の睡眠データと体内リズム、睡眠圧などを分析し、最適な就寝タイミングを提案します。

  • 血管負荷
    睡眠中の心血管ストレスを記録し、心臓の健康状態を早期に把握できるようサポートします。

  • ランニングコーチ
    12分間のランニング後にリアルタイムのフィードバックを行い、今後3〜5週間のトレーニング計画を作成します。

  • エナジースコア
    活動量、睡眠、心拍変動などから、1日の体力・集中力のレベルを推定します。

  • ストレスアラート&マインドフルネストラッカー
    ストレスレベルが高まると通知し、ガイド付き呼吸法を案内します。

新しいインターフェースと便利な機能

今回のアップデートでは、必要な情報にすぐアクセスできる「マルチインフォタイル」や、アクティブなタスク・アプリに素早く切り替えられる「Now Bar」も追加されています。これにより、健康データや天気情報などをひと目で確認でき、日常の使い勝手が大きく向上しています。

Wear OS 6搭載で先行配信

Galaxy Watch Ultra向けOne UI 8 Watchは、GoogleのWear OS 6をベースにしており、従来モデルの「Galaxy Watch 7」「Galaxy Watch 6」シリーズよりも先行してアップデートが提供されています。特にインドやアメリカなどの複数地域では、ユーザーがすでにアップデートを確認しており、SNSなどで情報が共有されています。今回のアップデートファイルの容量は約1.9GBで、2025年5月のセキュリティパッチも含まれているため、セキュリティ面も強化されています。

今後のアップデート展開予定

なお、旧モデルへのアップデート開始時期については、サムスンから正式なスケジュールは発表されていませんが、「Galaxy Watch 7」シリーズ、「Galaxy Watch 6」シリーズにも今後数カ月以内に順次展開される見通しです。「Galaxy Watch 8」「Galaxy Watch 8 Classic」については、最初からOne UI 8 Watchが搭載されています。

サムスンは今回のアップデートを通じて、より健康志向で使いやすいスマートウォッチ体験の提供を目指しています。