iPhoneユーザーにとって、電源を切るという行為は意外にも迷いが生じやすい操作の一つだ。従来、正解とされる「サイドボタンと音量ボタンの同時長押し」は、とっさの場面で思い出せなかったり、操作を誤って意図せずスクリーンショットを撮影してしまったりという経験を持つ人も少なくないだろう。しかし、iOS 18の導入により、物理ボタンを一切使用せずに電源をオフにする新たな手段が提供されている。
iOS 18で刷新されたコントロールセンター
iOS 18を搭載したiPhoneでは、コントロールセンターのデザインが再設計され、明るさや音量、Wi-Fiといった従来の機能に加え、新たに電源オフ専用のボタンが配置された。操作手順は極めてシンプルである。画面右上から下へとスワイプしてコントロールセンターを呼び出し、右上に追加された電源アイコンを長押しするだけだ。ここで注意すべき点は、単なるタップではなく、1秒程度の「長押し」が必要であることだ。正しく操作すれば、画面上に電源オフのスライダーが表示される。
この新機能により、物理的なボタン操作の煩わしさから解放されるが、再起動の際、つまり電源を入れる操作に関しては、これまで通りサイドボタンの長押しが必要となる点は留意しておきたい。
iOS 27で期待されるシステム刷新とバッテリー効率
現行のOSで利便性が向上する一方で、Appleはさらに先の未来を見据えた開発を進めている。Bloombergの報道によると、2026年9月頃のリリースが見込まれている「iOS 27」において、Appleはオペレーティングシステムの根本的な刷新に取り組んでいるという。当初、iOS 27は「Apple Intelligence」への注力が主なトピックとされていたが、開発の主眼は既存機能の再構築とパフォーマンスの最適化へと拡大している模様だ。
具体的には、OSの一部を書き直すとともに、長年蓄積され陳腐化した古いコードを削除する計画が進められている。この大規模なクリーンアップと、「Pages」や「Safari」といった主要アプリの改良が組み合わさることで、システム全体のパフォーマンス向上が図られる。そして、このパフォーマンス向上の最大の目的は、消費電力の削減、すなわちバッテリー寿命の大幅な延長にある。報道が正確であれば、古いモデルのiPhoneであっても、iOS 27へアップデートすることでバッテリー持ちの改善が体感できる可能性がある。
次世代ハードウェアとの相乗効果
ソフトウェアの最適化に加え、ハードウェア面での進化も予測されている。同時期に登場が噂される「iPhone 18 Pro Max」は、従来機を凌ぐバッテリー性能を持つとされ、さらに開発中の折りたたみ式デバイス「iPhone Fold」に関しては、iPhone史上最大容量のバッテリーが搭載されるとの見方が強まっている。
ただし、実際のバッテリー駆動時間がどの程度伸びるかは、ソフトウェアの最適化だけでなく、搭載される次世代チップ「A20プロセッサ」の電力効率と処理能力に大きく依存することになるだろう。iOS 27による内部コードの刷新と、A20チップによるハードウェアの進化が噛み合ったとき、iPhoneの利便性は新たな段階へと進むことになりそうだ。