スーパーマーケットチェーンMercadonaは、2022年初めに500万ユーロ以上を投じてDPPと呼ばれるITツールを導入し、1億5000万ユーロ以上の節約を可能にしたと本日発表されました。

「このコンピュータ・アプリケーション(DPP)により、サプライチェーンに関わるさまざまな部門の責任者は、ポルトガルとスペインでメルカドーナの品揃えを構成する8000品目のプロセスコストと収益性に関する情報を自由に利用できます」と、スーパーマーケットチェーンは声明で述べています。

「また、商品を検索したり、スキャンするだけで、売上、仕入価格、コスト、収益性などの情報を提供するファイルにアクセスすることができます。さらに、プロセスの変更に関するシミュレーションを行い、提案された変更によって効率が上がるかどうかを確認することができます」とMercadonaは付け加えます。

DPPでは、サプライヤーから物流ブロックまでのトレーサビリティから構築された2次元マップ上で各製品の仕入れ価格、適用される税金、輸送コストを参照することが可能です。

例えば、メルカドーナ社によると、複数のサプライヤーから仕入れたIVガンマサラダの配分を、サプライヤーの工場と対応する物流ブロックの近さに応じて調整し、15万ユーロの節約につながったということです。

また、すでに実践している物流最適化の事例として、「ニンジンやロケットのすりおろしで、1箱あたりの単位を調整した結果、40万ユーロの節約に成功した」「冷凍の薄焼きピザで、輸送時の1箱あたりの単位を増やした結果、10万ユーロの収益性向上に加え、箱内の製品の移動量が少なくなり品質が向上した」などが挙げられています。